真実という言葉足らずの日常へ

音楽、フットボール、映画。僅かにお酒を含んで

デヴィット・リンチ監督のインタビュー

f:id:qakel:20180920165044j:plain

 ”解説を加えるのは主義に合わない

(全てを作品内に出したのに、言葉での解釈を求められることが不本意

(完成した映画以上に説得力のある言葉は存在しない)

Q, 映画のテーマを聞かれて

 

<作品を自分に引きつけて主体的に探ってほしい>

 

”全てに意味があり、全要素をフルに活かす

(全てが見所で、様々な要素の集大成)

Q,映画の見どころを聞かれて

 

”理屈抜きで体感してほしい

(音楽は抽象的、映画は具体的)

(映画は人それぞれが違う見方を持つ為、分かり易い解説が求められる)

(音楽を理屈抜きで聴く様に映画も理屈抜きで観てほしい)

Q,解釈が難しい作品について

 

<自分の直感や感性を働かせれば理解できる>

 

(見た時に自分が感じたことをもっと信用してほしい)

 

- 以下 -

これを誰かに伝えることは難しい

例えば、自分が見た夢を説明しても上手く伝わらないのと同じ

それでも、言葉にできなくても理解できる

自分の感覚を信じていれば理解することができる

 

 

”椅子に座って目を閉じると、突然良いアイデアが閃いた

(元々、映画ではなくTVドラマとして放送する予定だったため、ラストシーンは決めていなかった)

(物語に必要な結末が浮かんでこなかったが、そのアイデアのお陰で全容が見えた)

(時系列がシャッフルされる 導入ー展開ー終結部から結末という全構成)

Q,迷ったラストシーンについて

 

- 最後に -

”作りたいという気持ち

その気持ちがあれば、入り込めるアイデアに巡り会えることもある

運良くアイデアを得たら、胸を躍らせながら形にする (映画へと)

 

<この過程こそが至福の時ですべての醍醐味が詰まっている>

<惚れ込めるアイデアを得て、それを自分の表現で形にする>

- 私にはそれが全てだ - 

 

リンチ監督を表していると思う

そして、このインタビューでひとつの事を確信した