デヴィット・リンチ監督のインタビュー
”解説を加えるのは主義に合わない
(全てを作品内に出したのに、言葉での解釈を求められることが不本意)
(完成した映画以上に説得力のある言葉は存在しない)
Q, 映画のテーマを聞かれて
<作品を自分に引きつけて主体的に探ってほしい>
”全てに意味があり、全要素をフルに活かす
(全てが見所で、様々な要素の集大成)
Q,映画の見どころを聞かれて
”理屈抜きで体感してほしい
(音楽は抽象的、映画は具体的)
(映画は人それぞれが違う見方を持つ為、分かり易い解説が求められる)
(音楽を理屈抜きで聴く様に映画も理屈抜きで観てほしい)
Q,解釈が難しい作品について
<自分の直感や感性を働かせれば理解できる>
(見た時に自分が感じたことをもっと信用してほしい)
- 以下 -
これを誰かに伝えることは難しい
例えば、自分が見た夢を説明しても上手く伝わらないのと同じ
それでも、言葉にできなくても理解できる
自分の感覚を信じていれば理解することができる
”椅子に座って目を閉じると、突然良いアイデアが閃いた
(元々、映画ではなくTVドラマとして放送する予定だったため、ラストシーンは決めていなかった)
(物語に必要な結末が浮かんでこなかったが、そのアイデアのお陰で全容が見えた)
(時系列がシャッフルされる 導入ー展開ー終結部から結末という全構成)
Q,迷ったラストシーンについて
- 最後に -
”作りたいという気持ち
その気持ちがあれば、入り込めるアイデアに巡り会えることもある
運良くアイデアを得たら、胸を躍らせながら形にする (映画へと)
<この過程こそが至福の時ですべての醍醐味が詰まっている>
<惚れ込めるアイデアを得て、それを自分の表現で形にする>
- 私にはそれが全てだ -
リンチ監督を表していると思う
そして、このインタビューでひとつの事を確信した